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【食品添加物】ソルビトール(ソルビット)の危険性|死亡した例も?

 2017/09/30 健康  

あなたは「ソルビトール(ソルビット)」という、「食品添加物」について知っていますか?きっと、誰もが一度は目にしたり、口にしたりしていますよね!

「食品添加物(着色料・甘味料・保存料・香料など)」と聞くと、「身体に悪影響・危険性があるのではないか」とあまり良くないイメージが先走ってしまいますが、「ソルビトール(ソルビット)」には、本当に私たちの体内において健康被害を及ぼす危険性があるのでしょうか?

ここでは、「ソルビトール(ソルビット)は何か」というところから「ソルビトール(ソルビット)に懸念される危険性・死亡事件の実態」などについて、わかりやすく解説していきます。

ぜひ、最後までチェックしてみてください。

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食品添加物・ソルビトール(ソルビット)とは

「食品添加物」として良く目にする「ソルビトール(ソルビット)」ですが、本来は「果実(桃・梨・林檎など)」「海藻類(昆布など)」に含まれている「天然糖アルコール」。近年では、「じゃがいも・とうもろこし」などの「澱粉(でんぷん)」を主原料とするものがほとんどです。

「水あめ・砂糖」よりも「保湿性」「浸透性」に優れていることから、「漬物・煮物」などの食品をはじめ、「医薬品・化粧品」などに使用され、水分の活性を抑えることで「微生物繁殖を防ぐ役割(甘味・保存料)」を果たしています。

「ソルビトール(ソルビット)」の発見自体は1世紀以上も前に遡りますが、現在では「死亡事故」を引き起こしかねないということで、あらゆる方面から注視されていますので、ここから先はより詳しく「用途・危険性」について見ていくことにしましょう。

※呼称としては、「ソルビトール」「ソルビット」といくつかの違いがありますが、成分内容に違いはなく、すべて同じ「ソルビトール」のことを示しています。

ソルビトール(ソルビット)が含まれているリンゴ

ソルビトール(ソルビット)の効果・用途

甘味料

「ソルビトール(ソルビット)」は「甘味料」としての取り扱いが目立ちますが、「熱を吸いとる働き」があることから、特に「チューインガム」「飴」をはじめとする「食品」の中で「清涼感創出」を目的とした使用が多くなっています。

妊娠中の女性が「悪阻(つわり)緩和」を図り、摂取することも少なくないのですが、「ソルビトール(ソルビット)」を体内に過剰に取り入れると「下痢」を発症させる恐れがあるため、その点には十分に注意してください。

甘味料としての効果・用途を持つソルビトール(ソルビット)

医薬品下剤

「ソルビトール(ソルビット)」は、「便秘改善」を目的・用途とした「医薬品下剤」としても取り扱いがされています。

医薬品下剤としての効果・用途を持つソルビトール(ソルビット)

増粘・保湿・改良剤

「ソルビトール(ソルビット)」には「増粘・保湿・改良剤」としての効果があることから、「おにぎり(増粘・保湿)」「練り加工品(かまぼこ・ソーセージなど)」をはじめとする「食品」や「化粧品(保湿)」への使用も目立ちます。

増粘・保湿・改良剤としての効果・用途を持つソルビトール(ソルビット)

ソルビトール(ソルビット)の危険性

発がん性との関係

仮に「長期間摂取」を継続したとしても、現段階において、「ソルビトール(ソルビット)」に「発がん性」は発見されておりません。

これに関しては、「ラット」を用いた動物臨床実験にてすでに証明済みです。

血糖値上昇・糖尿病・神経障害との関係

「ソルビトール(ソルビット)」には、「砂糖と比較して血糖値上昇レベルが低い」という特性がある一方で、「甘み」に欠けることから、結果として「砂糖」の倍以上の摂取量を必要とする場合が少なくありません。

その延長として、身体が「高血糖」の状態となると神経細胞へ「ソルビトール(ソルビット)」が蓄積し、「手」「足」などに「痺れ(しびれ)」が生じるという「糖尿病神経障害」が発症する恐れもありますので、過剰摂取にならないよう、各自注意をしましょう。

歯痛・虫歯との関係

「ソルビトール(ソルビット)」には、「虫歯予防成分」が含まれていますが、この効果がしっかりと発揮されるには、「口内環境を清潔に保つ」ということが必須です。

歯痛・虫歯

アレルギーとの関係

「ソルビトール(ソルビット)」などの「人工甘味料」には、以下のような「即時型アレルギーが発症した」という例が存在しますので、「アレルギー体質」である方は特に気をつけて摂取をするようにしてください。

もし、不安である場合は、医療機関や薬局にて相談されることをおすすめします。

【ソルビトール(ソルビット)摂取によるアレルギーの発症例】

  • 気管支喘息
  • アトピー性皮膚炎
  • アレルギー性鼻炎
  • アナフィラキシー症状・疾患
  • 蕁麻疹

ソルビトール(ソルビット)が原因で女性が死亡した例

現在から約5年前の2012年3月24日、イタリアの医療機関にて「ソルビトール(ソルビット)を摂取した女性が死亡した」という事件が報道され、これを機に「ソルビトール(ソルビット)は死亡する危険性がある」という過大な悪評が流れるようになりました。

事件当時は、その原因詳細が曖昧であったのですが、重ねて調査をしていくうちに「梱包する中でソルビトール(ソルビット)と亜硝酸ナトリウムが間違えられてしまったのではないか」という情報が浮かび上がる事態に。

結果的には(同年3月28日付)、「女性が死亡した原因はソルビトール(ソルビット)ではなく亜硝酸ナトリウムであった」との内容が、イタリアの保健省によって明らかにされました。

ただし、「亜硝酸ナトリウム」自体も食品添加物としての利用であれば「安全性」が保証されているものです。おそらく、この被害に遭われた女性の場合は、通常では考えられないほどの量が投与されていたのでしょう。

以上のことから、「ソルビトール(ソルビット)」が死亡事件を引き起こしたということは、間違いであると断言させていただきます。

※「亜硝酸ナトリウム」=肉類の発色などを促す食品添加物。

まとめ

ここまで「ソルビトール(ソルビット)摂取による危険性や死亡事故」についてお伝えしてきましたが、いかがでしたか?

「ソルビトール(ソルビット)」は、「果実(桃・梨・林檎など)」「海藻類(昆布など)」に多く含まれる、「天然糖アルコール」「甘味料成分」です。

「食品添加物」としての使用実績も既に10数年にもなることから、「ソルビトール(ソルビット)」の「毒性」は非常に低く、例え毎日摂取したとしても(過剰摂取は厳禁)、大きな健康被害はありません。

「ソルビトール(ソルビット)が原因で死亡する恐れがある」という情報があちらこちらで飛び交っていますが、「過剰な量の亜硝酸ナトリウム」との間違いであり、「ソルビトール(ソルビット)」にあまり神経質になる必要はないと言って良いでしょう。

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