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【市販野菜ジュースの真実】「健康効果(栄養)ない?」「飲み過ぎると太る・体に悪い」は本当か?

 2018/02/01 健康  

「市販の野菜ジュースには栄養成分や健康効果が期待できない(効果ない)」という話は、以前から話題となっていますが、果たしてそういった意見は真実なのでしょうか?

ここでは、「市販野菜ジュースの栄養成分・吸収率」「効果的な飲み方・注意すべき点」などについて触れながら、「市販野菜ジュースの真実」についてわかりやすく解説していきます。

ぜひ、最後までチェックしてみてくださいね。

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野菜ジュースは効果ない?栄養はあるのか?

市販野菜ジュース

栄養価・栄養成分[ビタミンCは含まれている?]

「市販野菜ジュース」の「栄養価・栄養成分」はどのようになっているのでしょうか?ここからは、「野菜ジュース」の王道である「カゴメ」の商品を取り上げながら、その実態について見ていくことにしましょう。

あなたもきっと1度は見たことがあるはずの、「野菜一日これ一本(カゴメ)」。この「野菜一日これ一本(カゴメ)」のパッケージに記載されている「ビタミン」「食物繊維」などの「栄養価・栄養成分量」は、「賞味期限内で保証されているもの」となっています。

ただし、1部の「栄養価・栄養成分量」については、「時間の経過」にともなって「減少」する恐れがありますので、購入後は「できるだけ早めに飲む」ということを心がけることで、体内に「より効果的」に「栄養価・栄養成分」を取り入れることができるでしょう。

尚、「ビタミンC」に関しては、「原材料=野菜によるバラつきが大きくなってしまう」「製造工程・保管などによっては大なり小なり失われることがある」ということから、「0(ゼロ)」として記載されています。

また、「ビタミンA」に関しては「βカロチン」の「中心値」が換算されており、「過剰摂取」となる心配はありません。

市販野菜ジュースに含まれる栄養価・栄養成分

(参考&画像出典:野菜ジュースに野菜と同じ栄養はあるの?(KAGOME))

「効果ない・栄養ない」という主張は本当?栄養吸収率は?

よく、市販されている野菜ジュースには「効果がない」「栄養がない」という話は聞きますよね

「市販野菜ジュース」では「濃縮還元」という「加工処理」が用いられています。

この「濃縮還元」とは、「原料=野菜・果物」から「搾汁」をした後に、「水分」を取り除くという「濃縮」を行い、この「濃縮されたものに再度水分を与える」ことで「元の状態(濃度)に戻す」こと。

【市販野菜ジュースにおける一般的な濃縮還元方法】

市販野菜ジュースにおける一般的な濃縮還元方法

「野菜・果物の搾汁・加熱処理」などの工程で「ビタミンC」「食物繊維」などの「栄養価・栄養成分」は「減少する」ということが大いに考えられ、既に「カゴメ」では、その実態について認めています。

一方で、「ミネラル(カリウム・カルシウムなど)」「カロテノイド(野菜色素成分=βカロチン・リコピンなど)」などをはじめ、「加熱に強い」というものも多く存在するということを知っていましたか?

特に、「カロテノイド(野菜色素成分=βカロチン・リコピンなど)」に関しては、「生野菜」と比較しても「野菜ジュース」のように「加工処理」が施されている方が、「栄養吸収率」がグンと高まるのです。

また、このような「濃縮還元ジュース」と「ストレートジュース」との双方を見てみても、実は「栄養価・栄養成分量」には、大きな「差」はありません。どちらに関しても、「ジュース」へと「加工」している時点で、「ビタミンC」「食物繊維」などは失われている傾向が強いということなのですね。

【加工処理した方が栄養吸収率の高いリコピン・βカロチン】

 

加工処理した方が栄養吸収率の高いリコピン・βカロチン

(参考&画像出典:濃縮還元の野菜ジュースは栄養が少ないの?(KAGOME))

野菜ジュースで野菜不足は補える?

「野菜ジュースさえ飲んでいれば健康状態をキープできる」というのは、多くの方が想像されている通り、大きな間違いです。やはり、「健康」を保つため基本となるのは、「バランスのとれた食事による食生活」となります。

ところが、「お昼は時間が無くてどうしても軽く済ませがち」「ランチタイムなんて取っていられない」という方もいらっしゃいますよね。そんな方におすすめしたいのが、「野菜不足の補助」として「市販野菜ジュース」を取り入れるという方法です。

具体的には、「牛丼+野菜ジュース」「ハンバーガー+野菜ジュース」のように、気軽にお召し上がりいただければOK!それぞれ、以下のような「栄養価・栄養成分」をしっかりと補うことができますので、ぜひお試しになってみてください。

【ファストフードに市販野菜ジュースを取り入れた場合の栄養価・栄養成分-例:野菜一日これ一本(カゴメ)-】

ファストフードに市販野菜ジュースを取り入れた場合の栄養価・栄養成分-例:野菜一日これ一本(カゴメ)-

ファストフードに市販野菜ジュースを取り入れた場合の栄養価・栄養成分-例:野菜一日これ一本(カゴメ)-

※「牛丼」「ハンバーガー」における「栄養価・栄養成分」に関舌は、「エクセル栄養君ver8.0(建帛社)」によるものを取り入れています。
(参考:野菜ジュースに野菜と同じ栄養はあるの?(KAGOME))

スムージーとジュースの違い

「スムージー」は、「原料=野菜・果実をすり潰す」ことによって完成するものであり、「野菜ジュース」は「原料=野菜・果実の搾り汁」による「飲料・ドリンク」となります。

(参考:コトバ解説 「ジュース」と「スムージー」の違い(毎日新聞))

野菜ジュースを飲み過ぎると太る・体に悪いの?

カロリー・糖質(糖分・砂糖)の影響[血糖値上昇(上がる)・糖尿病は大丈夫?]

「野菜ジュース」に含まれている「糖質」は、「砂糖・糖分・糖類」のことではありません。「糖質」とは、「三大栄養素」にあたる「炭水化物」から「食物繊維」を取り除いた成分の総称です。

ですから、「ブドウ糖・ショ糖・果糖」をはじめとする「糖類」とは「意味するもの」が異なっており、「 糖質」は「澱粉(でんぷん)」などを含むことから、身体にとっては必要不可欠な「エネルギー源」と言うことができるでしょう。

【市販野菜ジュースに含まれる糖質とは】

市販野菜ジュースに含まれる糖質とは

【糖質量の比較】

糖質量の比較

また、多くの「市販ジュース」に含まれている「糖質」は、「原料=野菜・果実」に由来するもの」であり、「栄養成分表記」に「砂糖」などが記載されていない限りでは、「砂糖」などの「糖分」は一切使用していません。

ところが、いくら「野菜がベースとなっている」とは言っても、「糖質」の「過剰摂取・摂り過ぎ」は「太る原因」ともなり得ますので、注意が必要です。特に、「糖尿病」の方に焦点を当てて言えば、「過剰摂取・摂り過ぎ」によって「血糖値上昇(血糖値を上げる)」ということも懸念されますので、「摂取量」は「1日1~2本」を目安とするよう、十分に気をつけてください。

【飲料水における糖質の比較】

飲料水における糖質の比較

(参考:野菜ジュースは糖分が高いの?(KAGOME))

野菜ジュースでの注意すべき点

幼い子供が飲む場合

「幼い子供」が「市販の野菜ジュース」を飲む場合、決して「飲み過ぎ・過剰摂取」をしなければ大きな問題はないのですが、いくつか「注意すべき点」はありますので、以下のポイントについて参考にしてみてください。

【幼い子供が市販野菜ジュースを飲むときに注意すべき点】

  • カロチンの過剰摂取
    「みかん」を「食べ過ぎる」と「肌が黄色くなる」ように、「野菜ジュース」には「βカロチン」が多く含まれているため、「幼い子供」の場合、「飲み過ぎ・過剰摂取」によっては、同じような症状が現れることがあります。ただし、「カロチン摂取量」を減らすことで、症状を改善することは可能です。
  • 糖分の過剰摂取
    「加糖」が顕著な「市販野菜ジュース」を飲む場合は、「糖分の過剰摂取」にも注意が必要です。特に、「甘いお菓子」「甘いジュース」を摂りながら「野菜ジュース」も取り入れてしまうと、「糖分」を摂りすぎてしまいますし、「野菜ジュース」を選ぶときは「糖分無添加」のものをセレクトするようにしてください。

離乳食として摂取する場合

「市販野菜ジュース」を「離乳食」に取り入れることも、可能です。ただし、「幼い子供」にとっては「味が濃い」ということも考えられますので、「白湯」を用いるなどして、その「濃度」の「調整」をするようにしてください。

(参考:毎日飲む野菜-よくあるご質問:赤ちゃんに飲ませてもいいですか?-(KAGOME))

断食・プチ断食で取り入れる場合[野菜ジュース だけで一週間を過ごすのは大丈夫?]

「1~3日」など「短期間の断食=プチ断食」において「市販野菜ジュース」を取り入れることで、「中性脂肪」「血糖値」などを「減少」させることが可能です。もちろん、「食物繊維」が有効に働くことで「便秘解消効果」も大いに見込まれます。

ただし、このような「断食・プチ断食」を実践する際には、以下の点について注意するようにしましょう。

【断食・プチ断食で注意すべき点】

  • 前日は「食事量」を減らして「水分量」を多めに摂取すること
  • 「断食・プチ断食実践中」も「水分」はしっかりと摂取すること
  • 「断食・プチ断食の期間」は体調に合わせて設定すること
    初めての場合は「1~3日」がベストです。無理をして「1週間」など長い期間実践すると、逆に「負担」がかかってしまうことがありますので、必ず「無理のない範囲」で行うようにしてください。

逆流性食道炎を患っている場合

「逆流性食道炎」を患っている場合、「トマトジュース」など「酸味が強いもの」の摂取は厳禁です。該当する場合は、「トマト」が多く含まれないものを取り入れるようにしてください。

(参考:GERDの治療と生活注意(山口内科))

野菜ジュースの効果

ダイエット効果

「野菜ジュース」には「クエン酸」「食物繊維」などの「栄養成分」が含まれていることから、「食前30分前」に「野菜ジュース」を「200ml程度」を目安に取り入れることで、「血糖値上昇抑制」「メタボ改善」「ダイエット」への「効果」が期待できます。

肌荒れ(ニキビなど)改善・美肌効果

「野菜ジュース」には「血流改善」が見込まれる「βカロチン」「ビタミンE」「リコピン」などの「栄養成分」が含まれることから、「肌荒れ(ニキビなど)改善」「美肌づくり」への「効果」が期待できます。

弾力のある「健康的な肌」を目指すのであれば、「トマト」は必須の「野菜」です。

筋トレ効果

「筋トレ」をする中で摂取する「プロテイン」に「野菜ジュース」を「加える・割る」ことで、「ビタミン・ミネラル」の豊富な「栄養満点ドリンク」へと生まれ変わり、「筋トレでの効果」も増していくことが期待できます。

毎日野菜ジュースを飲んだ結果は?

「市販野菜いジュースを毎日飲む」ことで、実際に「効果があった」と言う方は本当にいるのでしょうか?ここでは、「twitter」のつぶやきを元に、その実態について見ていきたいと思います。

意外にも、「効果あり!」と言う方が多いことに驚く方もいるかもしれません。

野菜ジュースの効果的な飲み方

食前が良い?寝る前が良い?

「野菜ジュース」であれば、「寝る前」「食後」よりも「食前30分前に飲む」というのが「最もおすすめ=効果的な飲み方」。「野菜・果物」などを「食前」に取り入れることで、「急激な血糖値上昇」を防ぐことができるからです。

一方で「食後」の場合は、「消化不良」となることも懸念されますので、「どうしても食後に飲みたい」と言う場合は、「2時間程度」を目安に時間を空けてから摂取するようにしましょう。

また、「野菜ジュース」と「ヨーグルト」を同時に取り入れることでも、「消化不良」を起こすことがあります。一見「とってもヘルシー」に聞こえる組み合わせではあるのですが、可能な限り「別々」に摂取するようにしてください。

まとめ

ここまで、「市販野菜ジュースの栄養成分・吸収率」「効果的な飲み方・注意すべき点」などについて触れながら、「市販野菜ジュースの真実」についてお伝えしてきましたが、いかがでしたか?

「市販野菜ジュース」の場合、「濃縮還元」などの「加工処理」によって「ビタミンC」などは失われてしまいやすいものの、「βカロチン」「リコピン」などの「栄養成分」に関しては、むしろ「吸収率」が上がるため、確実に「美容健康効果」へと結びつけることができます。

ただし、「飲み過ぎ・過剰摂取」をすると、「糖質」も必要以上に吸収され、「血糖値上昇」「太る」などの「デメリット」を引き起こす恐れもありますので、「1日1~2本(200ml×2)」程度の「摂取量」をひとつの目安としてください。

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