【ベジタリアンになる理由・効果】体臭が改善する?でも老ける?寿命との関係も解説
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近年、日本でも「ベジタリアン」の方が少しずつ増えてきている傾向にありますよね。ところが、一言で「ベジタリアン」と言っても様々なタイプがあったり、「効果がある/ない」という双方の意見があったりするのも事実です。
ここでは、「ベジタリアンの種類」「ベジタリアンを好む理由・効果」「体臭との関係」「寿命との関係(老けるのか?)」などについてわかりやすく解説していきますので、ぜひ最後までチェックしてみてくださいね。
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目次
ベジタリアンとは|いくつか種類があるの?
食べていいもの|肉・卵・乳製品(チーズなど)を食べたらダメ?米・魚は食べる?
「ベジタリアン」 とは、「野菜」「果物」「豆類」「ナッツ類」などの「植物性食材」を主体とした「食事法」。
現在、「ベジタリアン」と言うと「ヴィーガン」という「乳製品」「卵」などの「動物性食材」も食べないことを示すことが多いですが、以前に「欧米」ではこれらも食することがあったことから、今も尚含まれる場合もあります。
以下に、詳しく「ベジタリアンの種類」と「食べていいもの・食べ物」について分類した物をまとめましたので、参考にしてみてください。
広義のベジタリアン | |
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ラクト・ベジタリアン(lacto vegetarian) |
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オボ・ベジタリアン(ovo vegetarian) |
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ラクト・オボ・ベジタリアン(lacto-ovo vegetarian) |
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オリエンタル・ベジ (Buddhist cuisine) |
※「五葷」とは、「臭気」の強い「5種類」の「野菜」
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狭義のベジタリアン | |
フルータリアン(fruitarian) |
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ヴィーガン(vegan)/ピュアベジタリアン(pure vegetarian)/完全菜食 |
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ホールフード菜食(plant-based whole food) |
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部分的なベジタリアン | |
減らしタリアン(reducetarian) |
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フレキシタリアン(flexitarian)/セミベジタリアン(semi-vegetarian) |
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ペスキタリアン(pescetarian)/ペスコベジタリアン(pesco-vegetarian) |
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その他 | |
マクロビオティック(Macrobiotic) |
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ロー・ヴィーガン(raw vegan) |
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ブレッサリアン |
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ベジタリアン人口
「2003年」の大学生による調査によると、「日本」の「ベジタリアン人工」は、「ノンミートイーター(「牛・豚・鶏肉」を食べない「非肉食」であるが、「乳製品」「卵」「魚介類」は食べる)」は「9.2%」。
尚、「イギリスベジタリアン協会」では、「国民」の「16%」が「広義のベジタリアン」であると公表していますが、「ロンドン市民」では、「約30%(2005年調べ)」であると言います。
(参考:Q&A(日本ベジタリアン協会))
ベジタリアンと宗教
「ベジタリアン」と言うと、「宗教との関係性が大きいのではないか」ということが考えられますよね。ここでは、世界的にも有名な「宗教別」に、「避けている・禁止されている食材」についてまとめましたので、参考にしてみてください。
イスラム教
「イスラム教徒」は、世界各地に居住していますが、「北アフリカ」「中東」「アジア」での人口が多くなっています。「イスラム法(シャリーア)」では、「食事マナー」も定められており、「食材」に付着する「血液」にも敏感です。
「ラマダン(断食期間)」には、「水」「日中」を含め、「食事」を一切摂りませんが、「日没」とともに、「食事」を再開します。
【宗教上禁止されている食べ物】
- 「宗教上適切な処理が施されていない肉」「豚肉」「血液」「アルコール」「ゼラチン」「ブイヨン」「ラード」「肉エキス」
仏教
「仏教徒」は、世界各地に居住していますが、「90%以上」は、「日本」「韓国」「中国」「ベトナム」「タイ」「ミャンマー」「カンボジア」「スリランカ」などの「アジア」に該当します。
【一部の仏教徒が避けている食材】
- 「五葷(ごくん=ニンニク、ニラ、ラッキョウ、玉ねぎ、アサツキ)」「肉(特に牛肉)」「ゼラチン」「ブイヨン」「ラード」「肉エキス」「バター」「ヘット(牛脂肪)」
キリスト教
「キリスト教徒」は、世界各地に居住していますが、特に「アメリカ」「ヨーロッパ」での人口が多くなっています。
【一部のキリスト教徒宗派が避けている食材】
- 「お茶」「紅茶」「アルコール」「コーヒー」「肉類全般」
ヒンドゥー教
「ヒンドゥー教徒」は、「ネパール」「インド」などでの人口が多くなっています。
【一般的なヒンドゥー教徒が避けている食材】
- 「五葷(ごくん=ニンニク、ニラ、ラッキョウ、玉ねぎ、アサツキ)」「生もの」「肉類全般(特に牛肉・豚肉)」「卵」「魚貝類」「ゼラチン」「ブイヨン」「ラード」「肉エキス」「バター」「ヘット(牛脂肪)」
(参考:外国人おもてなしポイント(東京都))
ベジタリアンを実践した偉人
かつて、前述したような「ベジタリアン」を実践した「偉人」は、以下の通りとなります。
【ベジタリアンを実践した偉人】
- アインシュタイン=「ベジタリアン」になり「病気」を治癒させた
- エジソン
- ガウディ
- ガンジー=「野菜」「もやし」「ナッツ」「穀物」などを食べていた
- ヒポクラテス
- プラトン
- レオナルドダヴィンチ=「私は若い頃から絶対に動物を食べることをしなかった」と発言していた
ベジタリアンになる理由|効果・メリットは?
痩せる・痩せた体型に?糖質制限・ダイエットへの効果
「菜食」は、「水分吸収によってかさが増えやすい」ことから、「一定の満腹感」を持ちながら「エネルギー摂取量」を減らすことができ、「ダイエット」への「効果」を期待できます。
近年、「糖質制限ダイエット」というものもありますが、「菜食中心」でも「工夫」によっては実践することが可能です。以下、「美味しく糖質制限」を行うための「食材例」となりますので、ぜひ参考にしてみてください。
【糖質制限ダイエットに取り入れる食材例】
- 「おから・こんにゃく麺」
→「中華麺」「うどん」などの代わりに。「ココナッツミルク」「ナッツ類」「大豆肉」「きのこ類」を加えた「スープ」と一緒にすれば「担担麺」もできちゃいます! - 「アーモンド」「くるみ」などの「ナッツ類」
→「おやつ」に。 - 「大豆肉」
→「挽き肉」の代わりに。
生活習慣病への効果|糖尿病にも◎
「高コレステロール」「肥満」をはじめとする「循環器系疾患」がひとつの社会問題として取り上げられている「アメリカ」では、「菜食」とすることで「高血圧」「糖尿病」などの「予防・改善」に「効果」があるとして、しっかりと認知されています。
便秘解消・肌質改善への効果
「植物性食材」には「食物繊維」が豊富に含まれていることから、「腸内環境調整」をしっかりとしてくれるため、「便秘解消」への「効果」をもたらしてくれます。
また、「腸」が健康になることで、「肌荒れ(ニキビなど)」「体臭・口臭」などに対する「改善」も見られるようになります。
体臭改善への効果
「オックスフォード大学」では、「男性17」名を対象とし、「菜食」または「肉食」を「2週間」続け、その後「女性30名」が判断するという実験を行いました。結果、「菜食」を実践していた「男性」の方が、「圧倒的に良い体臭であった」ということです。
また、「動物性脂質」を多く摂取すると「皮脂腺」が刺激され、「酸化」が起こります。これは「体臭」のもととなる他、「汗」が「アンモニア臭」を放つ、「便秘」となって「口臭」が強くなるなどの影響を及ぼしてしまうのですね。
このことからも、「菜食」を主とすることで、「体臭改善」への「効果」が期待できると言えるでしょう。
ベジタリアンの寿命|老ける?健康・病気への影響・弊害は?
長寿になるという説
エピソード-アメリカ-
「JAMA Internal Medicine誌」によれば、「セブンスデー・アドベンチスト教会信者の7万3308名男女」を対象とした「ロマリンダ大学の6年に及ぶ研究」において、「ベジタリアン(菜食)の死亡リスクが12%であり、一般の方と比較して長寿となる可能性が高かった」という結果が得られました。
さらに、「ベジタリアン」の中でも「ヴィーガン=15%」「ラクト・オボ・ベジタリアン(乳製品・卵は食べる)=9%」「セミ・ベジタリアン(一部の肉は食べる)=8%」と、「動物性食材」を食べない方ほど、「死亡リスクが低かった」とのことです。
ただし、「ベジタリアン」の方が「年齢」「教育レベル」「既婚率」「運動頻度」が高く、体型としては「痩せている傾向」が多く見られており、「飲酒・喫煙率」は低かったということがあります。
これらは、「死亡リスク」に多かれ少なかれ「影響」が与えられている他、「追跡期間の長さ」にも注意して捉える必要があると言えるでしょう。
エピソード-イギリス-
「イギリスに住む45,000人(うち34%がベジタリアン)」を対象とした「オックスフォード大学」の「研究(2013年発表)」によると、「肉・魚」を食べる方と比較して、「ベジタリアン」の方が「心疾患リスク=32%」低く、「糖尿病」を患った方も少なかったと言います。
(参考:「ベジタリアンや天然食品派は長生き」調査結果(ザ・ハフィントン・ポスト・ジャパン株式会社))
短命になる・老化が早まる(老ける)という説
エピソード-日本-
日本国内で「整体院」を営む「A氏」は、幼少期から「アレルギー性鼻炎」などの症状に悩まされ、「マクロビオティック(玄米菜食)」などにも取り組んできたが、全くと言っていいほど「効果がなかった」という経験を持っています。
また、「A氏」によれば、「ベジタリアンを真面目に行っている人ほど身体の悪い部分の治りが遅いという傾向が強い」と言うのです。つまり、「ベジタリアン」の方は「栄養失調」となることが多く、それが原因となって「腰痛」「筋肉が弱くなる」「骨が弱くなる」「骨盤がゆがむ」「貧血になる」という症状に陥りやすいと言ってよいでしょう。
「A氏」がかつて出会った方の中には、「60代後半」という年齢にも関わらず「寝たきり」の状態であった方や、「50代半ば」で「肝臓がん」によって亡くなったという方もいらっしゃったそうです。
もちろん、「毎日肉しか食べない」というのは別の意味で問題ですが、「毎日適量の肉・魚」を食べたとしても、何の支障もありません。あまりにも偏った「ベジタリアン」は、かえって「危険を及ぼす」のではないでしょうか。
(参考:厳格なベジタリアンは生命の危険?人体に異常や脳機能低下、20年寿命が縮む?(ビジネスジャーナル))
ベジタリアンの平均寿命
「東京都健康長寿医療センター研究所(東京老人総合研究所)」では、これまでに「動物性食品を全くとらない菜食主義者が最も短命である」という「統計調査」が行われました。
具体的には、以下の4つのグループに分けた「追跡調査」をしたところ、「4」の「週3~4回の頻度で肉・魚を食べる」というグループが「もっとも長生きをした」、「1」の「菜食」だけのグループは「ほとんどの確率で70歳前後で亡くなった」という結果となっています。
以上のことから、「ベジタリアンの平均寿命」は「70前後」と捉えて良いでしょう。
【調査方法&結果】
- 「豆腐」「納豆」は食べる/「乳製品」「肉」「魚」は食べない=殆どの方が「肺炎」「脳卒中」を原因として「70歳前後」で亡くなる
- 「菜食」を中心に「乳製品」「卵」は食べる=2番目に短命
- 「週1~2回」の頻度で「肉」「魚」を食べる=3番目に短命
- 「週3~4回」の頻度で「肉」「魚」を食べる=最も長生き
ベジタリアンを実践している日本の有名人・芸能人
日本の「有名人・芸能人」で「ベジタリアン」を実践しているのは、以下の方々です。中でも、「仲間さん」については「ベジタリアン生活での影響」について詳細情報がありますので、記載します。
仲間由紀恵
女優として有名である「仲間由紀恵さん」は、「6年間に及んでベジタリアン生活を送った結果、突発性難聴・めまいなどの健康被害が生じた/人と口をききたくないほどに機嫌が悪くなりやすくなった」というように、「健康・精神面」において問題を抱えるようになってしまったと、「ザ!世界仰天ニュース(2015年11月4日放送)」で告白していました。
これは、「栄養失調」による「低血圧」「貧血」が原因となっていると考えられています。
紀里谷和明
杉田かおる
財津和夫
錦戸亮
フジ子・ヘミング(ピアニスト)
アグネス・チャン
ソニン
中村光(マンガ家)
「卵」「乳製品」を食べる「ラクト・オボ・ベジタリアン」
松井玲奈
「牛肉・豚肉・鶏肉」を食べない「ノンミートイーター」
筋肉・筋肥大への影響|アスリート・ボディビルダーが気を付けたいこと
「アスリート」「ボディビルダー」「筋肉・筋肥大を行いたい方」の中で「ベジタリアン」を実践したいという方は、特に「ビタミン」「ミネラル」などの「栄養成分」を不足させないために、人一倍の時間をかけて「食生活」を考えていく必要があります。
以下に、「欠かすことのできない食材&栄養成分」についてまとめたものを記載しますので、参考にしてみてください。
【欠かすことのできない食材】
穀物 | 玄米、全粒粉パン、全粒粉パスタ、ミューズリーなど |
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野菜・果実 | 何でもOK |
乳製品・大豆製品 | 低カロリー・低脂肪牛乳、チーズ、豆腐、納豆、ヨーグルトなど |
ナッツ類・豆類 | 大豆、アーモンド、ごま、レーズン、カシューナッツ、皮剥き干しエンドウ、いんげんなど |
【欠かすことのできない栄養成分】
たんぱく質 | 「たんぱく質」が体内で「分解」されてつくられる「アミノ酸」は「筋肉成長・組織修正」には必要不可欠の「栄養成分」です。
「エネルギー」「ホルモン合成」の源でもあるので、積極的に取り入れなければなりません。
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炭水化物 |
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亜鉛・鉄 | 「鉄分」が不足すると、「赤血球数」が減るため、「筋肉」へと届けられる「酸素」も減少します。これにより、思うように身体を動かすことが難しくなりますので、注意しましょう。
また、「植物由来」の「亜鉛」は「動物性」と比較すると「吸収性」が劣るため、「亜鉛」の摂取には慎重になる必要があります。
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カルシウム | 「骨の強化」には、「カルシウム」を欠かすことができません。
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オメガ3 | 「必須脂肪酸」である「オメガ3」は、「身体の成長」「脳の発達」に必須となる「栄養成分」です。
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ビタミンB12 | 「ビタミンB12」が不足すると「貧血」を引き起こしやすくなります。
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(参考:食生活に関するヒント:激しいトレーニングに取り組む菜食主義ランナーのための栄養バランスのとれた食事(テクノジム ジャパン株式会社))
ベジタリアンのデメリット
ベジタリアンの食生活|栄養バランスは大丈夫?
「ベジタリアン」の中でも、「動物性食材を一切食べない」ということを「ビーガン」と言いますが、この場合、「健康づくり」に必須とされる以下のような「栄養成分」が不足しやすくなっています。
【ベジタリアンで不足しやすい栄養成分】
「ベジタリアン(菜食)」では、「動物性食材」の代わりとして「豆類」「穀物」の摂取によって「たんぱく質」「エネルギー」を取り入れていきますが、「穀物」には「ミネラル(カルシウム・鉄分など)」の「吸収」を妨げる物質を含むことがあります。
また、「必須脂肪酸」のひとつである「n-3系脂肪酸」は「魚」「くるみ」「えごま油」などの限られた「食材」にんしか含まれないことから、意識的に食べるようにしていかなければなりません。
そして、最も気をつけたい「栄養成分」は、「ビタミンB12」。この「ビタミンB12」は、「動物性食材」に多く含まれているため、日常的に「肉」「魚」などを食べるようにしていれば何の問題もないのですが、不足すると「原因不明の体調不良」「末しょう神経障害」などを引き起こすことがあります。
もし、「思春期」「成長期」の方が「ベジタリアン(菜食)」のスタンスをとると、「無排卵月経のリスク」「骨粗しょう症のリスク」を高める恐れがあるので、注意が必要です。
「ベジタリアン(菜食)」から得られる「メリット」については、少々の「肉」「魚」を食べることで薄れるものではなく、何事においても「バランスをとる」ということは非常に重要。
「菜食」によって得られる「ダイエット」「美肌」「便秘解消」「生活習慣病」へんの「効果・効能」を活かすためにも、「動物性食材」を全く摂らないということのないようにすることをおすすめします。
(参考&画像出典:病気で発覚 菜食主義の落とし穴(毎日新聞-医療プレミア))
ベジタリアンの論破・押し付けは迷惑?
「ベジタリアン」の方の多くは、「あれを食べてはいけない」「これは食べていい」「これしか食べれない」などの「持論」を主張しがちであり、一般的な方からしてみれば、「押し付けがましい」と感じることがあるかもしれません。
しかし、「ベジタリアン」の多くの方は、それぞれの体調をコントロールして、「美容健康」への「効果」を得ようと必死になっています。多少、「迷惑」というときもあるかもしれませんが、暖かく見守ってあげるようにしてください。
そして、もし「菜食が偏りすぎている/行き過ぎた行為である」と察知したときは、「危険」に陥らないよう、アドバイスをしていただきたいと思います。
まとめ
ここまで、「ベジタリアンの種類」「ベジタリアンを好む理由・効果」「体臭との関係」「寿命との関係(老けるのか?)」などについてお伝えしてきましたが、いかがでしたか?
「ベジタリアン」と一言で言っても、「完全菜食」の方もいれば、「動物性食材も少しずつ摂取する」など、その「種類」はさまざまですが、「完全菜食」の場合は、「栄養成分が偏りやすい」という欠点があります。
「寿命」にかんするエピソードを見ていても、「日本人」の場合は特に「完全菜食」による「ダメージ」を受けやすい体質であることが伺えますので、「野菜・果物」を中心とした「食生活」を送る中でも、「肉」「魚」などは定期的に摂取するようにしてください。
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