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マルトデキストリンの効果【筋トレ・糖尿病】と副作用(危険性・害)

 2018/01/13 健康  

「筋肉をつけること」「身体に必要な糖質の摂取」に効果的なものとして、今注目されている「マルトデキストリン」。あなたは、もうすでにお試しになったことはありますか?

ここでは、「マルトデキストリンとは何か」というところから「筋トレへの効果」「糖尿病などへの副作用」などをわかりやすく解説していきますので、ぜひ最後までチェックしてみてくださいね。

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マルトデキストリンとは

マルトデキストリン

砂糖やブドウ糖と比較するとどんな味?食品添加物?含まれる食品は?

「マルトデキストリン」は、「コンスターチ」「馬鈴薯」などの「澱粉(でんぷん)」を原料とし、「化学的・酵素的方法」によって「低分子化」しをた「粉末状」の「多糖」です。

この「マルトデキストリン」における一番の「特徴」は、「身体内への吸収」に優れているということ。「程良い甘味」があり、特有の「匂い」はほとんどありません。

「澱粉(でんぷん)」を「低分子化」する上での「度合い」によって「グレード分け」がされるのですが、その「指標」として「デキストロース当量(DE)」が用いられます。

「デキストロース当量(DE)」は、「デキストロース(ブドウ糖)還元力」を「100」とした場合の「相対的尺度」であり、この数値が「0(ゼロ)」に近ければ近いほど、「澱粉(でんぷん)」に近く、逆に「100」に近ければ近いほど「ブドウ糖」に似たものであるということになるのです。

「マルトデキストリン」は「10<DE<20」の範囲が該当しますが、この「DE」の数値が「高い」ほど、「甘さが増す」「粘度が低い」という「特性」が出てきます。

尚、「マルトデキストリン」が「含まれる食品」は、以下のようなものが挙げられますが、近年では「急激な血糖値上昇」のない「デキストリン」の開発が進められており、今後は「スポーツ飲料水」「病状別栄養剤」などへの応用が大いに期待できるでしょう。

デキストロース当量(DE) 食品例
8~15 粉末状の味噌、粉末状の醤油、乾燥食品のスプレー基材、ミルク代替品
15~20 濃厚流動食、栄養剤

(参考:マルトデキストリンとは(三晶株式会社)/澱粉の利用と食品加工(松谷化学工業株式会社研究所所長))

GI値・カロリー

「GI(GlycemicIndex)値」とは、経口摂取された「糖質」が「消化」され、「ブドウ糖」へと「分解・吸収」された後に「血糖値が上昇する速さ」を示すのですが、「ブドウ糖」が「100」で最も早く、これを「基準」として、各「GI値」が求められていきます。

「マルトデキストリン」の場合は、「ブドウ糖」と「ほぼ同じ」あるいは「それよりも吸収が良い」とされる「GI値=105」であり、摂取後は比較的早い段階で「血糖値上昇」が発生。そのため、「インスリン分泌」が刺激される他、「運動」などによる「低血糖予防」をすることができるのですよ。

「筋トレ」などの「運動後」における「栄養補給」には、「ゴールデンタイム」が「2時間程度」確保されますが、身体が「栄養成分」を取り込みやすいこの「タイミング」に「必須アミノ酸」の豊富な「プロテイン」と一緒に摂取すると良いでしょう。

尚、「マルトデキストリン」の「カロリー」は、「382kcal(100gあたり)」であり、「砂糖」とほぼ同じ値となっています。

(参考:粉飴はアスリートの栄養補給に最適な炭水化物です -粉飴で身体をつくり、運動パフォーマンスを向上させよう-(株式会社HプラスBライフサイエンス))

マルトデキストリンと難消化性デキストリンの違い

「マルトデキストリン」と「難消化性デキストリン」は、ともに「澱粉(でんぷん)」を原料としているところがひとつの共通点です。

ところが、「マルトデキストリン」は「消化・吸収が早い」=「血糖値が上昇する」という点が懸念される一方で、「難消化性デキストリン」は摂取しても「吸収されない」=「血糖値が上昇しない」というところに違いがあります。

そのため、「糖尿病」の方をはじめ「糖質摂取」に気を配らなくてはならない方には、基本的に「マルトデキストリン」をおすすめすることはできません。

マルトデキストリンと粉飴の違い

「マルトデキストリン」と「粉飴(こなあめ)」との大きな違いは、「デキストロース当量(DE)」の数値です。

「マルトデキストリン」における「DE」は、前述したとおり「10<DE<20」の範囲となる一方で、「粉飴(こなあめ)」の場合は「DE>20」となり、より、「甘さが増す」「粘度が低い」という性質が顕著にあらわれるということになります。

(参考:澱粉の利用と食品加工(松谷化学工業株式会社研究所所長))

マルトデキストリンと筋トレ

筋肉をつけたい・バルクアップをしたいとき-プロテイン・BACCAの吸収率をさらに上げるには-

「筋肉を増やす・バルクアップ」というときに必須とされる栄養成分は、「たんぱく質」です。そのもととなる「アミノ酸」を摂取することを目的として、多くの方が「プロテイン」や「BCAA」を取り入れるということを実践していると思いますが、その「吸収率」を上げるためには「インスリン」による作用が非常に役立ちます。

この「インスリン分泌」を活発化する上で重要となってくるのが、「糖質摂取」。つまり、「筋肉を増やす」には、「たんぱく質」にプラスして「インスリン分泌」を目的とした「糖質摂取」を意識的に狙っていくことが重要です。

もちろん、運動をしていない方の体内で「インスリン分泌」が過剰となると「糖尿病」を患う恐れが出てきます。しかし、「インスリン」自体は「運動後」の「筋肉」には非常に速やかに働きかけるので、「インスリン」による問題が生じてしまうのではないかというような心配は必要ありません。

むしろ、「インスリン」を味方につけることで、あなたの目的をより効果的に達成することへとつながっていくでしょう。

(参考:アスリートの体づくりに不可欠な糖質を粉飴で補う(株式会社HプラスBライフサイエンス))

マルトデキストリンと糖質制限・ダイエット

糖・糖質を摂取すると「太る」は大間違い

最近、「糖質制限ダイエット」などで「糖・糖質」の摂取をセーブしているという方が増えていますが、実はあまり効果的ではありません。

元々、私たち人間にとって「糖・糖質」は非常に重要な役割を果たしています。これは元気な「高齢者」を見ると一目瞭然であり、彼らは「1日あたり200g程度」の「糖・糖質」をしっかりと摂取しているのです。

北里大学山田教授による「ゆるい低糖質ダイエット」においても、「1日に150~180g程度」の「糖・糖質」は確保するようにとおっしゃっていますが、「それでも糖・糖質を摂取するのには抵抗がある」という方は、「マルトデキストリン」をおすすめします。

この「マルトデキストリン」は、前述したように「消化・吸収」「代謝」に優れており、「甘さ」も控えめ、摂取後は直ぐに「エネルギー」に変換されるので、「過剰摂取」をすることさえしなければ、必要以上に「太ってしまう」ということもないでしょう。

(参考:吸収も代謝もいい。粉飴は非常に効率のいい糖質です(株式会社HプラスBライフサイエンス))

マルトデキストリンと糖尿病

血糖値上昇には要注意

「マルトデキストリン」や「粉飴(こなあめ)」には、「低甘味」「低カロリー」ではあるものの、「消化・吸収が早い」という「性質」があり、「血糖値を上昇させる」という点が懸念されます。

そのため「糖尿病」を患っていらっしゃる方は、「摂取量」などには十分に注意が必要となりますので、該当者で「筋肉増強などの目的で摂取しようか悩んでいる」という場合は、必ず「医師」や「薬剤師」に相談するようにしましょう。

マルトデキストリンの効果的な摂飲み方

摂取量の目安

「マルトデキストリン」の基本的な「カロリー」は「2~4kcal程度(1gあたり)」です。これをしっかりと念頭に置いた上で、以下の「用途別摂取量の目安」を参考に、取り入れるようにしてみてください。

摂取の目的 摂取量の目安
水分補給 水分に対して「3~5%程度」
筋トレ・運動での水分補給+エネルギー補給 水分に対して「10%程度」
筋トレ・運動でのエネルギー補給 水分に対して「20~30%程度」

(参考:アスリートの体づくりに不可欠な糖質を粉飴で補う(株式会社HプラスBライフサイエンス))

朝がいい?マルトデキストリンを飲むタイミング

「マルトデキストリン」は「プロテイン」と一緒に摂取することがおすすめ!「飲むタイミング」としては、「体内エネルギーが枯渇しがち」=「栄養成分を素早く吸収しやすい」という状態である、「朝」がベストとなります。

マルトデキストリンの副作用

危険性・害は?下痢になる恐れはあるの?

「砂糖」と比較すると顕著ではないものの、「マルトデキストリン」には、どうしても「血糖値を上昇させてしまう」という「特性」があります。そのため、「糖尿病を患っている」などという場合の摂取は、基本的におすすめできません。

また、一部では「下痢になる恐れがあるのでは?」という懸念の声が挙がっているようですが、「マルトデキストリン」の大元は「澱粉(でんぷん)」であるため、「飲み過ぎ・過剰摂取」をしなければ、「下痢」のような症状も出ることはないでしょう。

(株式会社H+Bライフサイエンスへの問い合わせより)

まとめ

ここまで、「マルトデキストリンとは何か」というところから「筋トレへの効果」「糖尿病などへの副作用」などについてお伝えしてきましたが、いかがでしたか?

「マルトデキストリン」は、「コンスターチ」「馬鈴薯」などの「澱粉(でんぷん)」を原料とし、「体内への吸収」に優れた「糖質成分」です。残念ながら「糖尿病」を患っている場合はおすすめできませんが、「筋肉増大」を図る上では、非常に大きな効果を発揮してくれます。

「摂取量」が過剰にさえならなければ、大きな「副作用」や「危険性・害」もないものとなっていますので、各目的に合わせて、上手く取り入れるようにしていくと良いでしょう。

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