【栄養価抜群】パクチーの効能と効果的な食べ方|コリアンダー ・ドクダミとの違いは?
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近年の「アジアン食ブーム」においておなじみ「パクチー」!あなたも、1度は「パクチー料理」をお召し上がりになったことがあるでしょう。
ここでは、「パクチーの栄養価・栄養成分」をはじめ「効果・効能」「副作用」「人気レシピ」「保存方法」などをわかりやすく解説していきますので、ぜひ最後までチェックしてみてくださいね。
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目次
パクチーは栄養がすごい!
パクチーとは-原産地はどこの国?-
「パクチー」とは、「和名」では「ポルトガル語由来」の「コエンドロ」と伝えられている、「セリ科・1~2年草」に属する「地中海東部原産」の「食用香辛料」です。
「葉」は、「セロリ」に似た「羽状複葉」をしており、「独特の香り」が特徴的ですが、「種子」は「コリアンダーシード」として「カレー」をはじめとする「料理」の「スパイス調味料」として愛用されています。
「新鮮なパクチー」を見分けるには、「瑞々しい色鮮やかな緑色の葉」「太くない茎」について該当するかがポイントです。
パクチーとセリ・コリアンダー・シラントロ・シャンツァイ(香菜)との違いは?
「パクチー」とは、「タイ語」による呼び名です。
「英語」では「コリアンダー(coriander)」、「スペイン語」では「シラントロ(Cilantro)」、「中国語」では「シャンツァイ(香菜)」としても知られていますが、これらに大きな違いはなく、同じ「パクチー」であると考えていただいて構いません。
このように、「パクチー」は世界中で幅広く親しまれていることから、「タイ料理」に限らず、「スペイン料理」「中華料理」などと、「様々な料理」に使用されています。
栄養価・栄養成分表-カロリーなど-
「パクチー」には、「体内において必要に応じてビタミンAに変換する=βカロテン(強力な抗酸化栄養素)」「必要以上の活性酸素を抑制して老化防止に有効である=ビタミンE」「シミ・そばかすの元となるメラニン抑制&コラーゲン生成を促す=ビタミンC」「エネルギー代謝&体細胞再生を促す=ビタミンB1」「疲労回復を助ける=ビタミンB1」「カルシウムを骨に定着させる=ビタミンK」をはじめ、「ミネラル」などの「栄養成分」が豊富に含まれています。
以下、「パクチー(シラントロ)」の「可食部」である「葉」にあたる「栄養成分」を表にまとめましたので、参考にしてみてください。
【パクチー(シラントロ)の栄養成分表(可食部100gあたり)】
主要な栄養素 | カロリー・エネルギー | 23kcal |
---|---|---|
炭水化物 | 3.67g | |
食物繊維 | 2.80g | |
たんぱく質 | 2.13g | |
脂質 | 0.52g | |
ビタミン | ビタミンA | 6,748IU |
ビタミンB1(チアミン) | 0.067mg | |
ビタミンB2(リボフラビン) | 0.162mg | |
ビタミンB3(ナイアシン) | 1.114mg | |
ビタミンB6(ピリドキシン) | 0.149mg | |
ビタミンB12 | 0.0μg | |
ビタミンC | 27mg | |
ビタミンE | 2.50mg | |
ビタミンK | 310μg | |
葉酸 | 62μg | |
パンテトン酸 | 0.570mg | |
ミネラル | カリウム | 521mg |
カルシウム | 67mg | |
リン | 48mg | |
ナトリウム | 46mg | |
マグネシウム | 26mg | |
鉄分 | 1.77mg | |
セレン | 0.9mg | |
亜鉛 | 0.50mg | |
マンガン | 0.426mg | |
フィトケミカル | βカロチン | 3930μg |
ルテイン/ゼアキサンチン | 865μg | |
β-クリプトキサンチン | 202μg | |
カロテン | 36μg |
(参考:USDA National Nutrientデータベース)
パクチーの旬
「パクチーの旬」は、「2~5月」と「9~10月」となっています。ぜひ、「旬」の時期に「新鮮なパクチー」をお召し上がりになってみてください。
イタリアンパセリとの違い
「パクチー」と「イタリアンパセリ」は、どちらも「セリ科」の「食用香辛料」となりますが、「パクチーの葉」は「裂け目が浅く丸み」があり、「イタリアンパセリの葉」は「裂け目が深く平ら」であるのが「違い・特徴」です。
「パクチーの葉」にも、多少「ギザギザ」とした感じはあるものの、「イタリアンパセリ」ほどの「深さ」はありません。
パクチーに似た野菜
「パクチーに似た野菜」として代表的に取り上げられるのが、「パクチー」と同じ「セリ科」に属する「セロリ」「セリ」「三つ葉」です。「パクチー」と比較すると、少し物足りなさを感じるかもしれませんが、それでも「近い風味」を味わうことはできるでしょう。
美容健康に良い?パクチーの効果・効能とは
デトックス・便秘解消効果
「パクチー」に含まれる「グラニオール」「リナロール」という「香り成分」には、「消化器系」に働きかけることで体内に蓄積された「ヒ素」「水銀」などといった「有害物質」「毒素」などを「体外」へと「排出」させる「キレート作用」があるため、「デトックス」「便秘解消」への「効果・効能」が期待できます。
美肌・美髪効果
「パクチー」に含まれる「βカロテン」「ビタミンB」「ビタミンC」「ビタミンE」をはじめとする「栄養成分」には、「強力な抗酸化」「活性酸素抑制・老化防止」「メラニン生成抑制」「肌・髪の修復」「エネルギー代謝」などの作用があるため、「美肌」「美髪」への「効果・効能」が期待できます。
パクチーの副作用|気をつけること
摂取量-食べ過ぎると下痢・頭痛の恐れあり-
「パクチー」には「消化を助ける作用」があることから、「食べ過ぎ」によって「下痢・腹痛」を引き起こす恐れがあります。そのため、特に「胃腸が弱い」という方は、「摂取量」を少々控えるようにしてみてください。
アレルギーとしての影響
「パクチー」によって、希にではありますが「アレルギー」を引き起こす恐れがあります。
主な症状としては「下痢」「腹痛」「蕁麻疹(じんましん)」「嘔吐」「かゆみ(口内)」などが挙げられますが、場合によっては「アナフィラキシー症状」が生じることも考えられますので、心当たりがある・心配であるという方は、一度医療機関などで相談されると良いでしょう。
妊娠中・妊娠初期の場合
「タイ」や「ベトナム」における「妊娠中・妊娠初期」の方が、「パクチー」を日常的に使用していても問題ないように、日本人であっても、「パクチーを食べた」からと言って「悪影響」が出たことはないと言います。
ただし、前述したように「食べ過ぎる」というようなことは控えるようにしましょう。また、「母体にアレルギー反応」が見られる場合は、その後の摂取を控え、医療機関にて診察を受けるようにしてください。
パクチーの味・臭い|苦手な人も多い?
味の表現・例えはカメムシやドクダミの匂い?臭い成分は?
「パクチー」には、別名「カメムシソウ」という呼び名があるように、「ヘキセナール」「デセナール」などの「アルデヒド類」で構成される「カメムシの臭い成分」が含まれることから、「カメムシ」と同じような「臭い」がすると指摘されています。
これは、「葉」「茎」「根」に通る「管」が壊れると発生するため、「葉や茎をちぎる」などの行為を施すとより「香り」が強く出ると考えてください。
まずい・嫌いなのは遺伝子のせい?
「パクチー」の「風味」を構成している「アルデヒド類」に対して、人間が持つ「嗅覚受容体遺伝子(OR6A2)」が反応することから、「パクチーがどうしても苦手・まずい・嫌い」という方は、この「OR6A2遺伝子」に変異があり、通常よりも「過敏」に反応してしまっていることが考えられます。
口臭・体臭は大丈夫?
「パクチー」には、「汗の臭い」「加齢臭」に対して有効に作用する働きがあり、逆に「飲酒翌日の体臭改善」などにも役立ちます。また、「パクチーの種子」を「食後」に摂取することによって、「口臭予防」にもつながります。
臭い消しの方法・克服法
特に「香り・臭い」が「強い」とされる「葉」「茎」は、最も好みが分かれる部位ではありますが、「肉・魚」の持つ素材特有の「臭み」を消してくれる効果があります。また、「細かく刻んで加熱料理に使用する」ことで、「パクチー自体の独特な臭い」を和らげ、料理そのものに「旨味・深み」を与えてくれるので、「臭いが気になる」という方は、「生食」ではなく「加熱する」ということを実践してみてください。
パクチーの効果的で美味しい食べ方
生のサラダ感覚で
【パクチーサラダ -和風梅肉ドレッシングを添えて-】
【材料(2~3人)】
- パクチー=1束
- 長ネギ=1本
- 水菜=1/2束
- 梅干し=3つ
- パルミジャーノチーズ=お好みで
- オリーブオイル=大さじ3杯
- 醤油=大さじ1/2杯
- りんご酢=大さじ4杯
- すりごま=大さじ1杯
- 黒糖or三温糖=大さじ1/2杯
- 塩=少々
- こしょう=少々
【作り方】
- 「パクチー」「水菜」を手でちぎります。
- 「長ネギ」を「白髪ねぎ」にして「1」と一緒に「ボウル」に入れます。
- 「2」に「パルミジャーノチーズ」「刻んだ梅干し」をお好みで加えます。
- 「3」に「塩」「こしょう」をふります。
- 「4」に「オリーブオイル」「醤油」「りんご酢」「黒糖or三温糖」を加えてよく混ぜます。
- 「5」に「すりごま」を加えて混ぜ合わせれば完成です。
人気レシピ
【鶏肉のパクチートマトソース煮込み】
【材料(2~3人)】
- 鶏むね肉=300g程度
- パクチー(みじん切り)=1束
- 玉ねぎ=1つ
- セロリ=1本
- にんにく=2つ
- トマト缶=1缶
- ローリエ=1枚
- オリーブ=6~7粒
- 米粉=大さじ1杯
- 黒糖or三温糖=小さじ1杯
- 水=100ml
- 白ワイン=大さじ2杯
- 赤唐辛子=お好みで
- 塩=少々
- こしょう=少々
【作り方】
- 「鶏むね肉」を「1口サイズ」より大きめに「カット」します。
- 「1」に「塩」「こしょう」を振って「1時間」程度なじませます。
- 「鍋」に「オリーブオイル」「にんにく(つぶしたもの)」を加えてじっくりと「加熱」します。
- 「3」の「香り」がたってきたら「赤唐辛子」を入れて再び「加熱」します。
- 「4」に「玉ねぎ(スライス)」「セロリの茎(スライス)」を加えて「弱火」で「20~30分」程度炒めます。
- 「5」に「トマト缶」「セロリの葉」「ローリエ」「水」「黒糖or三温糖」「塩」を加えて「30分」程煮込みます。
- 「6」から「ローリエ」「赤唐辛子」を取り出して「パクチー(みじん切り)」「オリーブ(スライス)」を加えて「5分」程度再び煮込みます。
- 「1」に「米粉」をまぶして「オリーブオイル」を熱した「フライパン」に入れます。
- 「8」の「鶏むね肉表面」をカリッと焼き上げて「白ワイン」を加えます。
- 「9」の「フライパン」をゆすりながら「強火」で絡めます。
- 「7」を「10」に入れて「ごく弱火」にしてなじませれば完成です。
パクチーの保存方法
葉・茎
「パクチーの葉・茎」は「乾燥」すると「風味」が落ちるため、「生」のものを「濡らした新聞紙」に包み、「冷蔵庫」にて「保存」しましょう。尚、「長期保存」はおすすめできません。都度ようすを見て、なるべく「新鮮」なうちに使い切るようにしてください。
種子
「パクチーの種子」に関しては、しっかりと「乾燥」させた上で「密閉容器(タッパなど)」にて「保存」するようにしましょう。尚、「そのままの状態」でも「パウダー状」でも、問題ありません。
まとめ
ここまで、「パクチーの栄養価・栄養成分」をはじめ「効果・効能」「副作用」「人気レシピ」「保存方法」などについてお伝えしてきましたが、いかがでしたか?
「パクチー」には、「βカロテン」「ビタミン」「ミネラル」などの「栄養価・栄養成分」が豊富に含まれていることから、「デトックス・便秘解消」「美肌・美髪」などへの「美容健康効果・効能」は抜群です。
「独特の臭い・香り」が「苦手・嫌い」という方も多いと思いますが、「加熱調理」をすることで十分に和らげることができますので、ぜひお試しになってみてください。
尚、「食べ過ぎ」によっては「下痢・腹痛」などの「副作用・アレルギー症状」を引き起こす恐れがあります。その点には注意するようにしましょう。
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